マイクロチップ義務化について(犬猫ともに)
2022/06/03
マイクロチップ(↓画像)の装着・登録義務化が犬猫ともに2022年6月1日より開始しました。
現在マイクロチップが入っており、AIPOなどの団体に登録されている方は環境省のデータベースにも登録が必要となります。(AIPOと環境省の二重登録を推奨します)
移行登録無料期間が5月31日から6月30日までに延長されているのでお早目に
移行手続きをしてください!(無料期間を過ぎると300円の手数料がかかります)
↑移行登録サイトです
また、現在飼われている子達に関しては装着・登録が努力義務とされていますが、災害時や脱走してしまったときのことを考えるとしておいた方が良いです。
一方で今後ペットショップなどから迎え入れた子達は必ずマイクロチップが入っており、迎え入れてから30日以内に所有者変更を行わなければなりません。
↑マイクロチップ登録サイト(所有者変更など)
ワンストップ制度といって狂犬病予防法における鑑札(毎年発行される済票とは別で、犬の登録を行った際にもらえる銀色の札)の代わりになる制度を茨木市・高槻市・豊中市・箕面市・島本町では採用しています。(令和4年5月25日時点、今後採用地域が増える可能性はあります)
そのため上記の地域にお住まいの方で新しくペットショップなどからワンちゃんを迎え入れた方は環境省のマイクロチップ登録(所有者変更料300円)を行えば狂犬病予防法の犬の登録手数料3000円がかからなくて済み、2700円お得になります。
(済票発行手数料550円と注射代2750円は変わらずかかります)
*地域によりワンストップ制度の採用や対応が変わります。
*狂犬病ワクチンの注射代なども地域により異なる可能性があります。上記は茨木市・当院の場合です
マイクロチップの装着自体はワクチンのように注射で行えるため、麻酔や鎮静が必要ではなくわんちゃんねこちゃんにも負担がありません。
また、マイクロチップ挿入と聞くと安全性を心配される方が多くいらっしゃると思いますが、安全性については確認されていますのでご安心ください。
以下は日本獣医師会からの引用です。
マイクロチップの装着による動物への障害はほとんどありません。日本国内で、動物の体内に装着したマイクロチップの副作用、ショック症状等についての報告は、今までに1件も寄せられておりません。諸外国の機関 (WASAVAやBASAVA) では副作用の症例を調べていますが、これまでに腫瘍が認められたという症例はほとんどなく、ワクチン接種によるアナフィラキシーショック等と比較しても、安全性は高いと言えるでしょう。
動物の福祉及び愛護 | 公益社団法人 日本獣医師会 (lin.gr.jp)
以上のように安全性が確認されていて、迷子・災害時などのいざというときにご家族のもとに帰ってくる確率が増える医療機器がマイクロチップなのです。
(GPS発信をしているわけではないためだれかが保護し、マイクロチップ読み取りを専門機関に依頼した場合にご家族に連絡がいきます)
「努力義務だからいいや。。。」
とせずに大切なご家族をいざというときに救う手立てとしてぜひ装着・登録をしましょう。
マイクロチップ装着は現在は獣医師のみが行えるため動物病院にご相談ください