【心膜横隔膜ヘルニア　猫ちゃん】
こんにちは！
茨木市のゆうり動物病院です★

今回は、避妊手術の術前検査で心膜横隔膜ヘルニアという病気が見つかり、無事に治療が終了した猫ちゃんをご紹介します。

当院では避妊手術や去勢手術の際、血液検査と胸部レントゲン検査を行い、異常がないか、麻酔に問題がないかを確認しています。
今回はレントゲン検査で明らかな異常が見つかり、胸部エコー検査やCT検査が必要となりました（CTは当院には設備がないため、紹介となります）。

ミルクちゃんは心膜横隔膜ヘルニアという先天性の疾患で、心臓を包む膜の中に肝臓や腸などの内臓が入り込んでしまう状態でした。
この状態だと心臓や肺に負担がかかったり、肝臓の成長が妨げられる場合があります。
実際にミルクちゃんはあまり食に興味がなく、食べが悪かったそうです。
手術により完治した後は今まで以上に食べてくれているとのことだったので良い体重になったころに安全に避妊手術を行うという計画になりました。

ミルクちゃんのように術前検査で先天性疾患が見つかることは稀ですがありますので、術前検査を費用のために省いたりすることは危険だなと思います。
病院によって避妊手術・去勢手術の費用に差はありますが、術前検査をどこまでするかや使用する機械や縫合糸など費用の差には理由がありますので決して安いという理由だけで選ばないようにしてくださいね。もちろん高いのが良いというわけでもありません。
皆さんがふだんかかりつけにしている、信頼できる病院と獣医師にお願いすることをお勧めします。みなさんの大切なペットの健康を守るために🐾

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